開業から5年、保険収入だけでは限界…と悩める歯科院長が年商1,000万円アップを実現した方法

コンサル実績

開業から5年、保険収入だけでは限界…と悩める歯科院長が年商1,000万円アップを実現した方法

皆さん、こんにちは。
長崎県佐世保市で経営コンサルタントをしております、翔彩サポート代表の広瀬です。

福岡県にある、チェア5台を構える歯科医院のコンサルティング事例をご紹介します。

この歯科医院は開業からの3年間で患者数も増え、スタッフの体制も整い、順調に収入を伸ばしてきました。

地域の中での知名度も徐々に高まっていた中で、院長はある“違和感”を感じていました。それは「このままでは伸びが止まってしまうのではないか」という不安でした。

実際、開業後3年を過ぎた頃から、新患数とレセプト枚数が徐々に横ばいになっており、年間収入7,800万円という数字だけを見ると一見順調に見えるかもしれませんが、院長としては、保険収入6,700万円・自費収入1,100万円という内訳にも課題を感じていました。

「もっと伸ばせるはずだ」
「現状維持では、いずれ限界が来る」
──そうした思いから、翔彩サポートにご相談いただくこととなったのです。

経営相談前に抱えていた悩み

開業してから3年くらいまでは、正直すごく順調だったんです。新規開業ということもあって、地域の方がたくさん来てくださって、レセプトもどんどん増えて、数字としてもしっかり結果が出ていました。

ただ、4年目に入ったあたりから「何かおかしいな」と感じ始めました。
もっと保険収入を伸ばそうと、集客に力を入れてみたんですが、思ったほど反応はありませんでした。

1日にできるだけ多くの患者さんに来ていただこうと、工夫は色々したつもりでした。でも、どれもピンと来ないというか、成果に繋がらなかったんです。それからも、いろんな施策を試してはみたんですが、どれも決定打にはならず…。結局、5年目には数字も横ばいになり、「ああ、停滞してしまったな」と痛感しました。

「このままじゃまずい」と頭では分かっていても、じゃあ何から手をつければいいのかが分からない。焦りと不安だけがどんどん膨らんで、正直、精神的にもきつい時期でした。

明確な課題が見えているわけではない。でも、このまま何もしないわけにもいけない。そんな漠然とした危機感を抱えながら、迷いの中で過ごしていたとき、初めて外部に目を向けたことで大きな転機が訪れました。

翔彩サポートとの出会ったキッカケ

そんなある日、たまたま大学時代の同期と飲み会をする機会がありました。

開業している人も何人かいたので、「何かヒントになる話が聞ければ」と軽い気持ちで参加することにしました。気心の知れた仲間と久しぶりに顔を合わせ、最初は昔話で盛り上がっていたのですが、やがて話題は自然と“今の経営”の話へと移っていきました。

九州各地で開業している先生たちが多く、診療スタイルや規模感も似ている人が多かったのですが、その中でも特に親しくしていた、同じ部活動出身の同期とじっくり話をしました。開業した時期もほぼ同じ、チェア台数もスタッフの人数もほぼ一緒。だからこそ、ある意味“自分と同じような立ち位置”にいるはずだと思っていました。

ところが、話をしていて出てきた年間収入に、耳を疑いました。
「え?そんなにあるの?」と、思わず聞き返してしまったほどでした。保険収入がメインである点も共通していたので、まさかここまで差が出ているとは夢にも思っていませんでした。

当時、当院はチェア5台で、年間の保険収入は約6,700万円(月平均にして560万円ほど)。正直なところ、「これが保険収入の限界なんじゃないか」と感じていた時期でした。そう伝えると、意外な言葉が返ってきたんです。

「いやいや、保険収入はまだまだ伸ばせるよ。それより、ちゃんと収入の分析してる?」

「収入の分析…?」頭の中にクエスチョンマークが浮かびました。
正直、その時の私は“収入の分析”という言葉すら、ちゃんと理解できていなかったと思います。

「うちは外部に収入分析をお願いしてるよ。いきなり対策を打つんじゃなくて、数字を細かく見てもらって、その上で取り組みを決めるようにしてる。せっかくだから紹介するよ。広瀬くんっていう人で、もともと税理士事務所にいて数字にはめっぽう強いし、レスポンスも早い。何より、すごく親身になって相談に乗ってくれるから、本当に助けられてるよ」

この一言が、今の自分にとってどれだけ救いになったか、言葉では言い表せないくらいです。

今まで、私は感覚で経営をしてきました。数字を分析したこともなければ、分析したところでどう活かせばいいのか分からない。だからこそ、「興味を持つ」ことすらしてしてきませんでした。
でも、そこにこそ自分の経営課題を突破するヒントがあるのなら、ちゃんと知りたい、教えてほしい。そう思いました。

帰宅後すぐに、紹介された「翔彩サポート」のホームページやInstagramをチェックし、さらにGoogleの口コミも確認しました。そこには、同じように経営で悩んでいる方が、前向きな変化を手にしている様子がリアルに綴られていました。

「もしかしたら、自分も変われるかもしれない」そう思えた瞬間、気持ちがスッと軽くなったのを覚えています。

しかも、当院は広瀬さんの拠点から片道150kmも離れていたので、「たぶんzoomかな」と思っていたところ、なんと“毎月訪問しますよ”と当たり前のように言ってくれました。画面越しではなく、直接会って話せるという安心感は、経営者として大きな決断材料になりました。

こうして私は、本気で経営と向き合ってくれる“パートナー”と出会うことができたのです。

コンサルティング導入前実績

コンサルティングをご依頼いただいた当初、年間収入は約7,800万円でした。

保険収入が6,700万円、自費収入が1,100万円と、数字だけ見れば決して低い水準ではありませんでしたが、院長ご自身が感じていた「伸び悩み」の正体を明らかにするために、まずは徹底的に現状の数値を分析するところからスタートしました。

この段階で大切にしているのは、「感覚」ではなく「根拠のある現状把握」です。

現場に即した実践的サポートと数字に基づいた着実な経営改善の提案

コンサルティング支援において、私たちがまず大切にしたのは「医院の現在地を正確に把握すること」でした。

その場しのぎの施策をただ導入するのではなく、医院が今どこに立っていて、どこに向かうべきかという“経営の地図”を描くための土台を丁寧に整えることが、結果的に安定した増収・増益に繋がると考えています。

その第一歩として行ったのが、過去3年分のレセプト集計表と、医院独自で記録されていた収入に関する詳細データの精査でした。

そのうえで、「今、最も効果的に手を加えるべきポイントはどこか?」を明確にし、院長と認識を共有した後、具体的なアクションに落とし込んでいくためのステップとして、以下のようなサポート体制を整えました。

  • 毎月1回の定期打ち合わせ
  • 収入全体に関する経営数値分析
  • 事業計画書および資金繰り表の作成

毎月1回の定期打ち合わせ

医院の状況は常に動いています。
その変化を見逃さず、タイムリーに方向修正できるよう、毎月1回の定期ミーティングを設定。
数値の動向を確認しながら、実施中の施策の効果測定や、新たな課題への対応策を院長と一緒に考えていきます。
“やりっぱなし”ではなく、継続的な改善を積み重ねる仕組みです。

収入全体に関する経営数値分析

診療単価、診療回数、来院頻度、チェア稼働率、保険点数の算定状況など、単なる「合計売上」ではなく、どこで利益が生まれ、どこでロスが発生しているのかを、定量的に分析します。
それにより、経営判断の精度が上がり、無駄な投資や非効率な施策を避けることができます。

事業計画書および資金繰り表の作成

目の前の売上だけでなく、「この先どうなるか」という未来も見据えたサポートが重要です。そこで、中長期的な視点から医院の経営を設計できるよう、事業計画書と資金繰り表を作成しました。
必要資金の見通しや投資のタイミングなどについても、院長と二人三脚で整理していきました。

こうした支援の中で、院長は「経営数値と真剣に向き合う」という意識を持ち始められ、これまで漠然とした不安だった“経営の課題”が、「見える化」されたことで、行動に移しやすくなったとおっしゃっていました。

収入分析から見えた問題点

日々の診療の中で、どのような患者層がどのくらい来院しているのか。
診療の内容はどのように分布しているのか。
チェア稼働率、1人あたりの診療時間、1日あたりの患者数など、これらを総合的に洗い出すことで、この医院が持つ本来のポテンシャルと実際の収入の間にある“ギャップ”が見えてきました。

経営分析の結果、特に注目すべきポイントとして浮かび上がったのが「患者1人の1回の診療単価」でした。

  • 医院のスタッフ数などを考慮した上で1日の来院人数に余力はあるものの、1回あたりの診療単価が低い
  • 医院規模に対して新規流入数は十分な数値であるが、レセプト人数(特にメンテナンス患者)が伸びていない
    ※収入分析から見えた問題点は他にもありますが割愛します

平均的な来院患者数はそれほど悪くありませんでしたが、1回あたりの診療報酬が想定よりも低く、「来院人数」によってカバーしている状況でした。多くの患者様にご来院いただいていても、「診療の質」や「時間の使い方」などによって、収入に大きな差が出ている可能性が高いと判断しました。

そこで、行ったのが、「1回の診療単価を引き上げるための施策」です。

これは単に“高い治療をすすめましょう”という話ではありません。患者様にとって適切で、かつ必要とされる処置がきちんと行われ、それが正しく保険点数として反映されるよう、診療フローを見直すという地道な取り組みです。

  • 初診から再診に至るまでの導線に無理がないか。
  • 短時間で無理に処置を詰め込むことで、結果的に単価を下げてしまっていないか。
  • 本来加算すべき点数が見逃されていないか。

こうした“診療の見えないロス”を明確化し、それをスタッフ全体で共有する体制を整えました。

また、院長の診療スタイルに合わせて、どうすれば無理なく単価を改善できるかという視点から提案を行い、強みや方針を崩すことなく、自然な形で収益性を高めるように取り組みました。

コンサルティング導入後実績

この見直しにより、短期間で保険収入に明確な改善が見られ、院長ご自身も「経営に手応えを感じた」とおっしゃってくださいました。

その結果、翌年度の年間収入は8,980万円(+1,180万円)に到達。単なる増収だけでなく、保険・自費のバランスも見直され、経営の安定性が大きく向上しました。

クライアントの声

「もう限界かもしれない」と感じている先生へ──
本当に、その壁は“限界”でしょうか?それとも、まだ見えていない“可能性”かもしれません。

私自身、数年前まではまさに今のあなたと同じような悩みを抱えていました。開業から数年は「このまま軌道に乗っていける」と、どこかで楽観的に思っていた部分もあったと思います。

「これ以上、どこをどうすれば伸ばせるのか…」悩んでも、何を変えるべきかが分からない。そんな状態がしばらく続きました。正直に言うと、私は「保険診療ではこれが限界なんだ」と諦めかけていました。でも、同期のひと言がキッカケで、プロによる経営分析を受ける決心をしたんです。

「同じ患者数でも、アプローチ次第で単価は変わる」
「既存患者への対応の質が、結果的に再来率に影響する」
「数字は嘘をつかない。そして、正しく見れば改善策も見えてくる」

結果として、私は保険収入を中心に年間で1,000万円以上の増収を実現することができました。特別な機器を導入したわけでも、過度な自費導入に走ったわけでもありません。“今ある資源”を最大限に活かす視点と、的確な打ち手をもらえただけなんです。

今、「もう限界かな…」と感じている先生がいたら、私は伝えたいです。それは本当に“限界”ではなく、“伸びしろを見落としている状態”かもしれないということを。
そして何より──「変わるキッカケ」は、少しの気づきから始まるということを、ぜひ知っていただきたいです。

自分ひとりでは難しいかもしれません。私もそうでした。でも、信頼できる伴走者がいれば、必ず道は拓けます。
今このタイミングが、あなたの医院の“次のステージ”へ進むスタートになるかもしれません。

翔彩サポートからのメッセージ-“思いつき”の経営から、“根拠”ある経営へ、シフトしませんか?

「思いつき経営」、そろそろ卒業しませんか?

「なんとなくやってみたけど、成果が出ない」
そんな試行錯誤を続けていませんか?

翔彩サポートでは、売上や患者数だけを追うのではなく、医院の収入を細かく分析し、今、どこに手を打つべきかを“数値”から明確にする経営サポートを行っています。

なんとなくの集患や自費強化ではなく、
・診療単価
・再来率
・チェアの稼働効率
といった具体的な数字に基づき、成果につながる改善点を一緒に見つけます。

今回のクライアントは、保険収入はもう伸びないと悩んでいた医院でも、収入分析からわずか1年で1,000万円以上の増収に繋がっています。
「うちも、まだ伸ばせるのかもしれない」そう思ったときが、変化のチャンスです。

まずは一度、数字から現状を見つめ直してみませんか?
翔彩サポートが、あなたの経営に寄り添い、改善への道筋を一緒に伴走します。

費用

サービス内容金額            
経営(役員)会議110,000円(税込)