令和6年に配送業として独立したが、経理や節税について相談先が無く困っていた20代女性からの経営相談

皆さん、こんにちは。
長崎県佐世保市で経営コンサルタントをしております、翔彩サポート代表の広瀬です。
今回は、委託ドライバーとして軽貨物配送業で独立開業された方からのご相談事例をご紹介します。
この方は、令和6年に思い切って独立を決意し、配送業界へ飛び込みました。
未経験からのスタートながら、「自分の力で稼ぎたい」「時間に縛られない働き方を実現したい」という想いを胸に、軽貨物ドライバーとして個人事業を立ち上げたのです。独立後は、日々の配達業務に全力を注ぎ、顧客対応にも真摯に取り組んでこられました。
しかし現実はというと、請求書の作成、帳簿管理、税金対策といった事務作業や経営管理はついつい後回しになりがちで、「このままなんとなく仕事を続けていて大丈夫だろうか…」という不安を感じるようになったといいます。
これは、多くの個人事業主や一人親方として配送業を営む方々に共通する課題でもあります。
「配送の仕事は得意でも、経理や経営のことはわからない」
「確定申告の時期になると焦ってしまう」
「売上はあるのに、なぜかお金が残らない」
そんな悩みを抱える委託ドライバーの方々から、私たちには日々多くのご相談が寄せられています。配送業として独立したばかりの方が、経営の土台を固め、安定した収益を確保できるようになるための具体的なアドバイスと実践的なサポート内容について、詳しくご紹介していきます。
相談をいただいたキッカケ

2024年11月、いつものようにスマホを手に取ると、ふと一本のLINE通知が届いていました。
送り主は、なんと保育園時代の同級生。長い付き合いこそなかったものの、節目節目で連絡を取り合うことがある、そんな友人からのメッセージでした。
「彼女が個人事業みたいな仕事しよるとけど、確定申告とかの経費関係?とか聞ける人おらん?って言いよるとけどどうかな?」
普段の何気ないメッセージとは少し違う、どこか緊張感と真剣さがにじむ内容でした。
経営に関わる、いわば人生のターニングポイントとも言える相談を私に向けてくれたことに、正直驚きながらも嬉しさを感じました。
これまで自分なりに真剣に向き合ってきた仕事の積み重ねや人との繋がりを大切にしてきた姿勢が、こうした信頼の形として返ってくる瞬間であり、この一通のメッセージは、私自身の原点を再確認させてくれるものでした。
「もちろん、俺でいいなら話聞くよ」と伝え、税理士ではないから確定申告そのものは対応できないけれど、それ以外の不安や悩みにはできる限り寄り添いたいと伝えました。そのうえで、後日、事務所に来てもらうことを提案したのです。
そして実際にお会いし、まずは個人事業を始めたばかりの方が抱える「不安」や「疑問」にじっくりと耳を傾けながら、経営相談を行うことにしました。
翔彩サポートへ相談する前に抱えていた不安

令和6年、ついに夢だった個人事業主として開業。
でも、現実は「知らないこと」だらけでした。
令和6年。ずっと温めていた想いを胸に、私はついに個人事業主としての一歩を踏み出しました。
仕事のスタイルも、自分で選んで、自分で動いて、自分で稼ぐ。会社員時代にはなかった「自由」と「責任」の両方を実感しながら、新たな挑戦に胸を躍らせていたのを今でも覚えています。
とはいえ、現実はそんな理想的なものばかりではありません。開業届、青色申告の承認申請書、消費税納税事業者届出書など、必要な書類は提出したものの、それが何を意味しているのか、正直あまり理解していませんでした。ネットやYouTubeで調べても、情報が多すぎて混乱するばかり。「なんとなく分かった気になるけど、実際どうすればいいの?」という状態が続いていました。
そして、迎えた初めての確定申告シーズン。不安は一気に現実味を帯びて襲ってきました。
「収入と経費の記録はどうまとめたらいいの?」「どこまでが経費として認められるの?」「申告の仕方すら分からない…」提出した書類の意味もよく分からないまま、手探り状態のまま時間だけが過ぎていく毎日でした。
そんな中、友人から広瀬さんをご紹介していただきました。最初に名前を聞いたとき、「経営コンサルタント」と聞いても正直ピンときませんでした。でも話を聞くうちに、もともと税理士事務所での勤務経験があり、今は幅広い個人事業主や中小企業の経営をサポートしているという経歴を知り、「この人なら信頼できる」と強く思いました。
実際にお会いして、最初に教えてもらったのは、「確定申告は、税理士など国家資格を持った専門家しか代理では行えない」ということです。自分の確定申告は基本的に自分自身でやる必要があるということを、丁寧に、そして分かりやすく説明してくださいました。それだけでも、私にとっては大きな「気づき」でした。
けれど同時に、「じゃあ、自分でどうすればいいの?」という不安がさらに募ったのも事実です。収支の記録、領収書の整理、経費の分類、帳簿のつけ方など、どれもが初めてのことで、どこから手をつければいいのか全く分かりませんでした。
そこで私は、確定申告に向けた準備として、帳簿作成や経費管理のサポートを広瀬さんにお願いすることにしました。「ただやり方を教える」だけでなく、私の業種や実情に合わせて、何を・いつ・どう進めればいいのかを一緒に考えてくれる姿勢に、本当に安心感を覚えました。
自分だけでは到底気づけなかったことも、広瀬さんの一言で「そうか、こう考えればいいんだ」と腑に落ちる。そうしたやりとりの中で、少しずつ不安が解消され、「なんとかやれそうかも」という前向きな気持ちに変わっていったのです。
コンサルティング支援

今回ご相談を受けた最大の目的は、確定申告をスムーズに進めるための「帳簿作成の体制」を整えることでした。
多くの個人事業主に共通することですが、事業のスタート直後はどうしても現場の仕事に追われ、事務作業や経理業務は後回しになりがちです。
後からまとめて処理しようとすると、「何から手を付ければいいのか分からない」「間違えていたらどうしよう」という不安に直面してしまいます。
そこで私は、まず帳簿作成の基礎から丁寧にレクチャーし、クライアントが自分自身で整理・管理できる力を身につけられるように支援を行いました。
実施した支援内容は以下のとおりです。
日々の取引をどのように帳簿へ記録すべきか(処理方法の基本)
取引の内容をどの勘定科目に振り分けるか、帳簿にはどのように入力すべきかといった「経理の基本中の基本」からスタート。わかりやすい具体例を使いながら、迷わず処理できるようなフローを一緒に作成しました。
会計ソフトの操作方法・自動仕訳機能の活用法
使用している会計ソフト(freeeや弥生など)に応じて、初期設定、口座・クレジット連携、日付や金額の自動取り込み、AIによる自動仕訳のチェックポイントなどを丁寧に説明。ソフトの機能を最大限活かすことで、作業時間とミスの大幅な削減を実現しました。
どの支払いが「費用」として認められるのか、判断基準の整理
個人事業主の方が最も悩むのが、「これは経費になるのか?」という判断です。そこで、「業務に直接関連しているか」「プライベートとの境界線はあるか」など、税務調査でも指摘されやすいポイントを踏まえて、経費の基本的な考え方や判断基準を丁寧に解説しました。
こうした支援を通して、「分からないことが多すぎて何も手をつけられなかった」という状態から、一つひとつ丁寧に整理して進めていけば、確定申告は決して乗り越えられない壁ではないという実感を持っていただけたように思います。
相談者様からのメッセージ

「初めての帳簿管理。分からないことだらけでも、親身なサポートが支えになりました」
個人事業を始めたばかりの私にとって、帳簿の付け方や経費の整理、会計ソフトの使い方など、何をどう進めていいのか正直まったく分かりませんでした。
インターネットで調べても専門用語ばかりで、かえって不安になるばかり。「こんな基本的なことを聞いても大丈夫なのかな…?」という気持ちが先に立って、なかなか踏み出せずにいたのが本音です。
ですが、LINEで気軽に質問させていただいた時も、いつも丁寧かつ親身に対応してくださり、とても安心できました。どんなに初歩的な質問であっても、決して否定することなく、「それは大切なことなので、今のうちに知っておきましょう」と言ってくださる姿勢に、心から救われた気持ちでした。
今回教えていただいた帳簿の記入方法や、日々の取引をどのように管理していくかといった実務のポイントは、どれもすぐに実践できる具体的な内容ばかりで、「これなら自分にもできそうだ」と思えるようになりました。
確定申告に向けた準備も、焦ることなく少しずつ整理できるようになってきて、自分でも少しずつ成長している実感があります。来年は今回の経験を活かし、自分の力でしっかりと帳簿をつけ、スムーズに申告ができるようになりたいと思っています。
そして何より、「困ったときに相談できる人がいる」という安心感が、事業を続けていくうえで本当に大きな支えになることを実感しました。
本当にありがとうございました。
翔彩サポートからのメッセージ

「“分からない”を一緒に“分かる”に変える。はじめての確定申告、ひとりで悩まずご相談ください」
初めての確定申告というのは、誰にとっても不安なものです。帳簿のつけ方、経費の区分、書類の提出方法――分からないことが多すぎて、思わず申告そのものを先延ばしにしたくなる気持ちも、よくわかります。
特に個人事業をスタートさせたばかりの方は、「税務署に提出したあの書類、結局何だったんだろう?」「青色申告ってよく聞くけど、何が違うの?」といった疑問を抱えたまま、時間だけが過ぎていくケースが多く見受けられます。
しかし、たった一通の届出書でも、その後の納税額や経理の方法に大きな差が出ることをご存知でしょうか?知らずに提出した書類が、のちのち大きな負担や損失につながる可能性があるのです。
経営者であれば、売上を伸ばすことに注力したい、その思いはとても大切です。
しかし、売上を「上げる力」=攻めの経営と同じくらい、「守る力」=正確な経理と税務への対応も重要なのです。
収支バランスや資金繰りを見誤ってしまえば、どれだけ売上があっても経営は苦しくなってしまいます。
だからこそ、ご自身の時間と労力を“本当に注力すべきところ”に集中させるためにも、経理や帳簿などのバックオフィス業務は信頼できるパートナーに任せるという選択も大事です。翔彩サポートでは、そうした経営の“守り”の部分をしっかりと支えながら、同時に“攻め”に向けたアドバイスも併せて行っています。
「ちょっと聞きたいだけなんだけど…」
「今さらこんなこと聞いても大丈夫?」
そんな風に思って相談をためらっている方も、どうぞ安心してご連絡ください。翔彩サポートは、どんなに些細なことでも経営者の立場に立って、真剣に耳を傾けます。
費用
売上改善はもちろん、初めての確定申告に関するお悩みや帳簿の付け方、開業後の経営相談など、どんなことでも構いません。あなたの「これから」を安心して進められるよう、全力でサポートいたします。
経営に“迷ったとき”“困ったとき”、まずは翔彩サポートまで、お気軽にご相談ください。
サービス内容 | 金額 |
経営(役員)会議 | 110,000円(税込) |