感覚は得意だけど数字が苦手20代女性セラピストのリアルな悩み

皆さん、こんにちは。
長崎県佐世保市で経営コンサルタントをしております、翔彩サポート代表の広瀬です。
今回のブログでは、佐世保市と伊万里市の2拠点でセラピストとして活躍されている、20代女性の起業家からのご相談をもとに、数字が苦手な方がどうやって目標設定を行い、事業を軌道に乗せていくかというテーマでお話ししていきます。
ご相談者様は、感覚的なセンスにとても優れ、施術の内容やお客様とのコミュニケーション、空間づくりに対しては独自の世界観を持っている方です。しかし一方で、「売上目標をどう立てたらいいかわからない」「価格設定にいつも不安がある」「今後の成長を数値で見えたらいいと思っても、どうやって見ればいいかわからない」といった悩みを抱えていらっしゃいました。
これは、感覚型の起業家にとって非常に共通する課題です。特に女性の個人事業主やセラピスト、アーティストなど、「感性で勝負している人」ほど、このような数値面での計画や管理に苦手意識を持つ方が多い傾向にあります。
しかし、ビジネスで継続的な成果を出していくためには、「感性」と「数字」のバランスを取ることがとても重要です。そして、そのためには特別な知識や能力は必要ありません。ポイントを押さえて、正しい順序で取り組んでいけば、誰でも「自分らしい形で」数字と向き合えるようになります。
「自分には数字のセンスがないから…」とあきらめるのは、今日で終わりにしませんか?あなたの感性は、間違いなくビジネスの武器になります。あとはその素晴らしい力を“整えて、伸ばして、続けていく”だけです。
実際の相談内容をもとに、翔彩サポートがどのようなアドバイスを行ったのかをお伝えしていきます。
相談のキッカケは“信頼する人からの紹介”から

2025年に起業したばかりで、正直まだまだ分からないことだらけでした。特に「数字」とか「目標設定」と聞くだけで、頭が止まってしまうようなタイプで…。
サービスやお客様との関わりは大好きなのに、経営のこととなるとどうしても不安が先に立ってしまっていました。
そんなとき、いつもお世話になっているサロンのオーナーさんから「信頼できるコンサルの方がいるから、一度話を聞いてみたら?」と教えてもらったのが、翔彩サポートさんでした。
「うーん…経営の相談ってちょっと緊張するなぁ」と思いながらも、4月末にInstagramで思い切ってDMを送ってみたんです。
ところが、なぜかメッセージが届いていなかったみたいで、しばらく返信がなくて…。
後日、オーナーさんが「届いてないみたいだよ」と伝えてくれて、翔彩サポートさんからご丁寧に「ごめんなさい、アカウントに通知とメッセージの履歴がなく返信できていませんでした💦」と連絡をいただきました(笑)
そんなちょっとしたハプニングはありましたが、そこからはスムーズに相談の日程も決まり、初めてのヒアリングへと進みました。「相談って、こんなに気軽にしていいんだな」って思えたのは、このやり取りのおかげです。最初は緊張していた私も、話しながらどんどん安心できて、「ああ、頼ってよかった」と思いました。
翔彩サポートのアドバイス

お話を伺う中で感じたのは、「感覚的なセンスや人との関わり方に優れているのに、それを“数字”に変換する工程に対して強い苦手意識を持っている」ということでした。
ですが、これは決して珍しいことではありません。“感性”を大切にする仕事をしている方ほど、「お金の話になると急に自信がなくなる」「売上を意識するとやる気が下がってしまう」といったギャップに悩まされることがよくあります。
今回はそんな相談者様に対して、翔彩サポートが段階的に話した内容をお伝えしていきます。
Step1|まずは「数字」ではなく「目的」から考える
数字の話をする前に、いちばん最初にご提案したのが「まずは“自分の理想の未来”を明確にすること」でした。
実は、数字が苦手という方の多くが、「目的と数字が結びついていない」という段階にいます。相談者様も例外ではなく、こんなお悩みを抱えていました。
「目標って言われても…何を基準に立てればいいのか分からない」
「そもそも、売上を上げるってどういう状態?」
- どうしてこの仕事を始めたのか?
- 将来的にどんな働き方をしたい?
- 1年後どうなっていたい?
この“感覚的な理想”を、次のステップでは具体的な数字に落とし込んでいきます。
Step2|目標設定は「逆算」でラクになる
「じゃあ、その理想を実現するには、どれくらいの収入があれば安心できるのか?」数字が苦手な方でも取り組みやすい“逆算シミュレーション”を一緒に行います。
- 月15万円の手取りがあれば、生活も活動も安定する
- 家賃や生活費はパートナーと分担済み
- サロンは間借りなので、初期コストは抑えめ
計算式で考えると…
- 1施術5,000円
- 1日2名を施術
- 月20日間稼働
→ 5,000円 × 2人 × 20日 = 月売上 20万円
→ 経費(場所代や移動費)を差し引いても 手取り15万円達成!
数字が得意でなくても、「何人施術すればいいのか」が“見える化”されることで、ぐっと現実味が増します。
Step3|単価設定は「“価値”から考える」ことでブレなくなる
多くの起業初期の方がやりがちなミスが、“自分に自信がないから価格を下げてしまう”という行為です。
「ただ身体が楽になるだけじゃなく、気持ちも落ち着く」
「この時間があるから、毎日頑張れる」
「ここだけは、安心して全部話せる場所」
このような感想は、単なる施術ではなく、“癒し”や“安心”、“心のケア”という無形の価値が提供できていることの証です。だからこそ、料金を「時間=お金」ではなく、「価値=お金」で考える視点が大切なのです。
Step4|起業初期こそ「ビフォーアフター」を出す!
多くの方が見落としがちなのが、「最初の数ヶ月は、とにかく認知を広げることが最優先」という事実です。
どれだけ良いサービスを持っていても、「知られていない」状態では、予約にはつながりません。
事例を、写真・感想・数値などでしっかりと発信していくことで、サービスの信頼度と魅力が一気に高まります。
翔彩サポートからのメッセージ

最初から100点を目指さなくていい。大切なのは“続ける力”
誰もが最初から完璧にできるわけではありません。事業を始めたばかりの頃は、分からないことだらけです。
自分の軸がまだぼんやりしていたり、サービスの見せ方が分からなかったり、数字に苦手意識を感じたりするのは当然のことです。
でも、最初から100点を取ろうとする必要はありません。それよりも、「まずやってみる」「発信してみる」「少しずつ整えていく」ことの方が、何倍も大切です。
起業とは、走りながら考え、学びながら形にしていくもの。10点でも、20点でもいい。毎日少しずつ積み重ねていくことで、いずれあなた自身の「軸」が育ち、100点にも勝るあなたらしさが形になっていきます。
ただし、お客様にサービスを提供する瞬間だけは、“120%の力”を出し切ることが大切です。相手のために自分の持てる知識・技術・想いを、惜しみなく注ぎ込む。その誠実さが、信頼を生み、また会いたいと思われる力になります。
何より、本気で提供した時間が、自分の中に確かな「実績」として刻まれるのです。その経験が自信を育て、やがて言葉になり、数字になり、あなた自身の“ブランド”になります。
翔彩サポートは、あなたがその旅を安心して、迷わず進めるように、そしてあなたの魅力や想いがちゃんと届くように、ともに並走する存在でありたいと願っています。
「まだ完璧じゃない」
「言葉にできない」
「数字が苦手」
そんな気持ちを抱えていても大丈夫。
“不完全なまま始める勇気”と“本気で向き合う誠実さ”があれば、あなたの事業はきっと育っていきます。
どうか焦らず、でも止まらずに、一歩ずつ。あなたの中にある「光」を、誰かの笑顔に変えるその日まで、翔彩サポートはあなたとともに歩んでいきます。
経営に対して何か悩みを抱えている方は、伴走型コンサルタント翔彩サポートへご相談いただければと思います。
監修者情報

経営コンサルタント 翔彩サポート 代表 広瀬祐樹
【経営分析×経営アドバイス×財務管理】による永続的に繁栄する経営体制を支援。
経営について悩んでいることがあれば、どんなことでも構いません。お気軽にご相談ください。