インボイス対応で消費税申告漏れ!?|内装業の30代男性からのご相談〜青色申告・帳簿付けの第一歩とは?

皆さん、こんにちは。
長崎県佐世保市で経営コンサルタントをしております、翔彩サポート代表の広瀬です。
今回ご紹介するのは、長年「白色申告」で事業を営んできた、30代の内装・外装工事業の男性からのご相談です。
これまで特に大きなトラブルもなく、現場仕事に集中しながら、「帳簿はとりあえずまとめておけばなんとかなる」「申告も毎年ギリギリだけど終わってるし大丈夫」といったスタンスで事業を続けてこられました。
しかし近年、インボイス制度の導入や電子帳簿保存法といった法制度の変化により、従来のやり方では通用しなくなってきています。取引先からの「インボイス登録してますか?」という一言や、「領収書をしっかり保管していないと損をする」という話に触れ、急に不安を感じるようになった方も多いのではないでしょうか。
「今まで何とかなっていたから」という過去の安心感が、知らず知らずのうちに将来のリスクに変わっている。そんな時代に、事業者としてどう対応していけばよいのか。
特に個人事業主として現場に出続けながら帳簿や申告をこなしていくのは、決して簡単なことではありません。
この記事では、実際にご相談いただいた内容をもとに、「なぜ今、帳簿や税務の管理が重要なのか」「どうやって無理なく整えていけるのか」といった点を、できるだけわかりやすく解説していきます。
「税務や申告、ちょっと気になってるけど、まだ何も始めていない」
「インボイスって結局どうすればいいの?」
「そもそも自分はこのままで大丈夫なのか?」
そんな不安を抱えるすべての個人事業主の方に向けて、現場目線のリアルなアドバイスをお届けします。
「これ、自分にも当てはまるかも」と思った方は、ぜひ最後まで読み進めてみてください。
相談のキッカケ

ある日、税務署から「消費税の申告が提出されていません」という指摘を受けました。
令和6年分の確定申告をこれまで通り白色申告で済ませていたつもりでしたが、消費税の申告書については完全に失念しており、提出していなかったのです。
これまでは特に問題もなく申告を終えてきたため、消費税に関する知識や意識はほとんどなかったとのことです。
しかしインボイス制度の導入以降、取引先との関係で「課税事業者」としての扱いになっていたことが影響し、申告義務が発生していました。
最終的には、税務署が作成した「消費税申告書」に従い、記載された納税額を支払うことになり、「こんな思いはもう二度としたくない」そう強く感じたことが、行動の転機となりました。
思い返せば、以前から親戚に「ちゃんとした人に相談したほうがいい」と言われていたことを思い出し、紹介してもらったのが翔彩サポートの広瀬さんでした。「税金とか帳簿のことって、実はよく分かってない」そんな正直な気持ちを打ち明けていただきながら、今後の対策についてじっくりお話を伺うことになったのです。
相談時の悩み

正直に言うと、帳簿って言われても、何をどうすればいいのか、まったく分かってなかったんです。
確定申告はずっと白色でやってて、売上とか経費の金額をなんとなくメモして、税務署に出せばそれで終わりだと思ってました。
ちゃんと帳簿をつけるとか、そういうのは“ちゃんとした人たち”がやるものだと思ってたんです。
青色申告についても、名前は聞いたことあるけど、白色とどう違うのか、メリットがあるのか、全然知らなくて。
「なんか難しそうだし、自分には関係ないかな」くらいに思ってて、深く考えたことがありませんでした。
でも今回、消費税のことがあって税務署から「申告が出ていませんよ」って言われたときは、本当に焦りました。
「え、自分って消費税の申告が必要だったの? 何で??」って。もう、頭の中が真っ白で。まさか自分が納める立場だったなんて、夢にも思ってなかったです。
これまでは現場の仕事に追われて、数字のことはつい後回しにしてました。請求書を出すのが精一杯で、帳簿とか申告の細かいことまでは、正直手が回らなかったんです。
でも、今回の件でさすがに「このままじゃヤバい」と思いました。
「ちゃんとしなきゃ」とは思ってたんですよ。でも、自分だけじゃどうしていいか分からない。
そもそも、何を知らなきゃいけないのかすら、分かってなかった。間違っていたことに気づけなかった自分が、ちょっと怖かったですね。
そんなときに、前から親戚に「税金とかのこと、ちゃんと見てもらったほうがいいよ」って言われてたのを思い出して。それで、翔彩サポートさんを紹介してもらいました。もう、「誰かに助けてほしい」って、正直そんな気持ちでした。
翔彩サポートの対応とアドバイス

税務署からの“指摘”はピンチじゃなくチャンス!
今回のご相談者のように、「インボイス登録をしたら、初めて消費税の申告が必要になった」という方、実はとても多いんです。
「今まで何も言われなかったから大丈夫だと思ってた」
「まさか自分が消費税を申告するなんて思ってもなかった」
そんな声もよく聞きます。だからこそ、税務署からの指摘が来たときにはショックを受ける方も多いんです。
でも、そこで落ち込む必要はありません。これは「経営をしっかり整えるきっかけが来た」と前向きに考えてみてください。青色申告に切り替えることは、ただ手続きが増えるという話ではなく、“自分の経営状態を正しく把握できるようになる”という、とても大事なステップです。
きちんと帳簿を付けられるようになると、将来の節税や融資にもつながり、「ただの作業」ではなく「経営の武器」になっていきます。
帳簿付けは「難しく考えすぎない」のがコツ!
「帳簿?」「複式簿記?」「仕訳?」このあたりの言葉だけで拒否反応が出てしまう方も少なくありません。
でも大丈夫。最初は完璧じゃなくていいんです。帳簿をつけるにあたって大切なのは、「難しく考えすぎないこと」です。最初の一歩としては、ざっくりとお金の流れを把握することから始めましょう。
たとえば、どこからいくら売上が入ってきたのか、何にいくら使ったのかといった経費の情報、そして現金・銀行口座・クレジットカードなど、どこを通じてお金が動いたのかという点をシンプルにまとめていくだけで十分です。
まだ会計ソフトが使えなくても、ノートやエクセルに書き留めていくことから始めればOKです。とにかく「見える化」することが第一歩になります。
次に意識してほしいのが、レシートや請求書などの保管です。
これは後々、税務調査があった際などに「証拠資料」として必要になるものです。「とりあえず捨てない」が基本で、月ごとにクリアファイルや封筒に分けて保管しておくと、あとで整理がしやすくなります。
そして、ある程度慣れてきたら、会計ソフトの導入を検討してみましょう。
最近では、弥生・freee・マネーフォワードなど、初心者でも使いやすい会計ソフトが数多くあります。こうしたソフトは、お金の出入りを入力するだけで自動的に「複式簿記」に対応した形で帳簿が作られる仕組みになっており、仕訳の知識がない方でも安心して使えます。
手書きやエクセルと比べてミスも減りやすく、確定申告書類の作成もスムーズになるので、長い目で見て非常に効率的です。こうした流れで、少しずつ帳簿に慣れていくことで、「経営を数字で見る力」も自然と身についていきます。
翔彩サポートからのメッセージ

突然の税務署からの連絡、そして「消費税の申告漏れ」という思いがけない出来事は、きっと不安や戸惑いの連続だったかと思います。
「まさか自分が…」「今まで何も言われなかったのに…」というお気持ちは、同じような立場の方からもよく耳にします。
でも、そんな混乱の中で「もう二度とこんな思いはしたくない」と一歩踏み出されたこと、それこそが本当に素晴らしい決断だと思います。
翔彩サポートでは、今回のような出来事を「失敗」や「ピンチ」ではなく、「経営を見直すきっかけ」として前向きに捉えるお手伝いをしています。帳簿をつけること、数字を管理すること、それらは一見難しく思えるかもしれません。でも実は、「自分の経営を、自分で理解する力」を育てる、何よりも大切な土台づくりなのです。
はじめは誰でも不安ですし、「何から始めたらいいのか分からない」という方も多くいらっしゃいますが、「どうにかしないと」と思えた時点で、すでに第一歩は踏み出せています。帳簿を整えることは、単に税金のためだけではありません。
売上や経費の傾向が見えてくることで、「どこに無駄があるのか」「次に何をすべきか」といった判断がしやすくなり、経営そのものがスムーズに回り始めます。さらに、きちんと帳簿が整っていれば、将来的な融資や補助金申請の際にも非常に有利になります。
今、「自分は数字が苦手だから…」「難しそうで手が出ない」と感じている方も、どうか心配しないでください。
翔彩サポートは、そうした方こそ丁寧に、分かりやすく、そして一緒に歩む姿勢でサポートをしています。
一人では不安なことも、相談しながら進めれば必ず形になります。
「今からでも遅くないかな?」「こんな状態でも間に合うかな?」と悩んでいる方も大丈夫。
帳簿付けは、思い立ったときがベストタイミング。今日からでも始められます。小さな一歩が、やがてあなたの事業の大きな自信につながっていくことを、私は何度も見てきました。
翔彩サポートは、あなたの味方です。どうか、一人で悩まずにご相談ください。
監修者情報

経営コンサルタント 翔彩サポート 代表 広瀬祐樹
【経営分析×経営アドバイス×財務管理】による永続的に繁栄する経営体制を支援。
経営について悩んでいることがあれば、どんなことでも構いません。お気軽にご相談ください。